こんにちは!
さこまよ(@Sacchan_OT7)です。
ここでは私がこれまでに書いたBTSのミュージックビデオ(MV)やティーザー等の考察記事をまとめます。
I NEED Uに始まる花様年華(BTS Universe:BU)の世界観は、ONに代表されるMAP OF THE SOUL:7に収録の作品で一旦の区切りを見たように思えました。
しかし、花様年華に始まるBTSの壮大なストーリーは、Film outやその後のButterなど、BTSが伝えたいメッセージとして受け継がれていると思います。
花様年華自体は、架空のストーリーですが、そこにはメンバーたちのBTSとしての成長物語も織り交ぜられており、彼らの読んでいる本や、普段の言動からもそのエッセンスが伺えます。
花様年華のストーリー
花様年華のスタートとなったI NEED UからLove Yourselfの世界観までを主にミュージックビデオなどを用いて解説した考察まとめ記事です。
既に2015年以降、世界中のARMYたちが考察を重ねてきて、その後、公式からも「NOTE」という小説や、関連漫画、ゲームなどがリリースされており、解釈の余地は残しつつも、大まか一致している見解かと思います。
「少年から大人になる際の葛藤」を描いた架空のストーリーを軸にしつつ、BTS自身のアイドル・アーティストとしての成長の葛藤も重ねられており、BTSの楽曲やミュージックビデオを理解するために欠かせない「教養」のように受け止められています。
MAP OF THE SOUL:7
花様年華期からLove Yourself期を経て、人として成長するために「自分を愛すること」の大切さを訴えたBTS。
自分の原点に立ち返り、自らの過去を振り返り、受け入れ、さらにアップデート(=成長)していく、その過程を表したのが「MAP OF THE SOUL」期のアルバムで、その集大成が「MAP OF THE SOUL :7」です。
「MAP OF THE SOUL」という言葉は、ユング心理学「心の地図」の概念に着想を得ており、本記事ではとても簡単にですが、ユング心理学の解説も併せて記載しています。
自分と向き合い、自分を受け入れ、アイドル・アーティストとして世界に立ち向かい進んでいく決意を表したのが、「ON」です。
ユング心理学掘り下げ&宇宙
なお、時系列は少し前後しますが、BTSはMAP OF THE SOULをリリースする前から、ユング心理学の考え方を楽曲やミュージックビデオに取り入れてきました。
初期の計画段階からユング心理学というのを意識していたからだと思いますが、その概念がよく表れていると思ったのが、「DNA」と「Serendipity」です。
「シンクロニシティ」や「集合的無意識」、「人間の心は、宇宙の摂理(宇宙の原則、秩序)と同じようにできており、また人間の無意識は、宇宙の秩序を反映している」といったユング心理学の考え方がとてもよく表れており、大変興味深いです。
また、「一人一人が同じ宇宙」「君も僕も同じ一つの宇宙」という考え方を歌ったのが「Mikrokosmos」です。
「ミクロコスモス」には「人間」という意味がありますが、人間の中にも宇宙の秩序が存在している、という考え方です。
この考え方は、古くは中国の孟子、有名どころではレオナルドダヴィンチなどにも提唱されています。
ユング心理学とも共通する思想ですね。
やはり、真理は一つなんだなあと実感します。
「Mikrokosmos」のなかの、「同じ言葉を話しているんだ、僕たちは」という歌詞はとても深いです。
なお、最新曲でColdplayとコラボした「My Universe」も、宇宙をテーマに据え、「出身は違っても、みんながお互いの宇宙」である歌われ、こうしたBTSのメッセージと重なる部分があり、とても感動しました。
Coldplayの楽曲にも、同じような哲学が根底にあるのかもしれません。
Film out
花様年華のストーリーは一旦MAP OF THE SOULで区切りがついたようにも思われていましたが、小説「NOTE」やBUのゲームなどの世界観ではいまだ謎の点が多く、まだ先があるようにも見えました。
2020年夏Dynamiteのカムバック時期に、スメラルドの花のブログが更新されたり、事あるごとに花様年華(BU)を匂わせてくるBTSのコンテンツからは目が離せません。
そんな中、2021年4月に日本でリリースされた「Film out」のミュージックビデオが、「FAKE LOVE」の世界観が再現されていたり、花様年華を彷彿とする構成になっており、ファンが湧きました。
ここから「花様年華はまだ終わっていない」という見方が出るようになります。
Butter
2021年5月のリリースに先行して、意味深なティーザーがリリースされたButter。
ティーザーがリリースされるたびに様々なメッセージが盛りだくさんで、とても意義深い曲の一つです。
当初、上記記事に書いて一旦消してしまったのですが、Butterの色は「黄色」であることも、「アジア人としてのBTS」からのメッセージだったと思います。
特に、花様年華を匂わせてきたティーザーポスターは考察するのがとても楽しかったですが、この時点では正直、Butterと花様年華のつながりはよく分かりませんでした。
また、Butterで新たに取り入れられた「ポップアート」の哲学は、この曲を理解するうえで欠かせません。
BTSは、商業主義、大衆文化、大量消費社会の真っただ中に身を置き、しかも自分たちがそれを体現する存在=アイドルであることを強烈に意識していると思います。
消費される対象でありつつも、ポップアートのように、誰からも愛される存在として、大いにその道を進んでいこうという彼らの決意が表れていた曲でした。
それを踏まえてミュージックビデオを見ると、グッとくるものがあります。
Permission to Dance
Butterに続いてリリースされたPermission to Danceは、コロナ禍の希望を歌った曲。
いつかコロナ禍が開けたら、「許可をとることなく」みんなで一緒にダンスを踊ろうというメッセージが込められています。
その世界観は、2021年10月から12月にかけて行われたBTSのオフラインコンサート(10月はオンライン)「Permission to Dance on Stage」でも体現されていました。
このPermission to Dance on Stageでは、Butterのティーザーで仕掛けられた伏線が回収されました。
特に、VCRでは、花様年華のエッセンスを所々に織り交ぜてきていました。
また、彼らの歩んできた軌跡を表しているような、まさに集大成のステージなのではないかなと思いました。
花様年華は、バンタン側にも、ARMYの側にも、両者をつなぐ一種の絆のような役割をしているという認識があるのだと思います。
それをバンタン(HYBE)側もよく理解していて、この、彼らの一つの区切りでもあり集大成でもあるPermission to Danceのオフライン公演の場に敢えて織り交ぜることで、これまでのファンとの絆を改めて振り返り、さらにその土台の上に新しい物語がスタートしていく、というメッセージを込めたのではないかなと思いました。
意味不明に思えたButter teaser posterに込められたメッセージは、まさにこのことかとやっと腑に落ちた気がしました。
BTSとストーリーライン、トランスメディア
BTSの音楽やミュージックビデオの世界観が、小説や漫画、ゲームなどと言った架空のストーリーの世界に波及し(トランスメディア)、とても厚みがあり、リアリティのあるものとして受け手の心に迫ってきます。
様々なメディアに波及したメッセージやヒントのかけらを集めて、改めて音楽やミュージックビデオを聴いてみるとまた違った世界観が見えてきますね。
2021年11月にHYBEが投資家向けに配信した動画で、アーティストの音楽作品をより深みをもってファンに訴求できる手段が「ストーリー」であると経営陣は語ります。
これはまさにBTSの「花様年華」のことを言っているのであり、今後も、様々な媒体を通じてストーリーを展開する、トランスメディアに力が入れられていくのだろうと思います。
感動が止まないので訳をメモ📝
本当に素敵でした。
BTS is opening a new chapter😭💜#AMAs #BTSxAMAs
pic.twitter.com/PPYxrF0LQdhttps://twitter.com/AMAs/status/1462630599353532423/video/1— Sacchan_OT7💜On Holidays (@SacchanOT7) November 22, 2021
2022年1月には新たなストーリー「Chakho」がスタートし、BTSの休暇明けには新たなアルバムをもってカムバックし、新しい幕開け(New chapter)が始まる、と公式からお知らせがありました。
今後、どういった「New chapter」が幕を開けるのか、どんなストーリーが展開されていくのか、とても楽しみです。
New Chapter 「We Are BulletProof」
2022年4月17日ラスベガスでのPtDコンラストで発表がありました!
2022年6月10日(金)ニューアルバムリリースです!
タイトルは「We Are Bulletproof」!
そして、PtDベガスコンラストのFake Loveのスメラルドの花のアップ、メンバーたちみんなが「花」をモチーフにした服やアクセサリーを身に着けていたこと、地球の風船、ARMYが持つ国旗を抜いたカメラワークなど、新曲及びワールドツアーのスポが満載でした!
また、スメラルドインスタグラムにて、2022年5月22日に何かがある旨のスポもありましたね。
4月17日時点で考え得ることをまとめました。↓
アンソロジーアルバム「PROOF」
2022年5月5日(韓国でも子供の日)にBTSアンソロジーアルバム「PROOF」の告知と予約が開始しました。
10年目のアーティストとして新たなチャプターの幕を開けるこの瞬間、これまでの活動を振り返りその意味を心に刻むために、BTSの歴史を凝縮したアンソロジーアルバムを発売することにいたしました。
合わせて3つのCDで構成されたアンソロジーアルバム『Proof』は、新曲3曲を含め、BTSの過去・現在・未来に対するメンバーの考えを盛り込んだ多彩なトラックで構成されています。(Weverseより)
BTSとともに歩み、BTSの存在証明として同じ時間を過ごしてきたBulletproof(防弾)の過去を振り返り、これからのNew Chapterを共に進んでいくためのアルバムだと感じました。
トラックリストが公開されました。
まさに、BTSの過去・現在・未来を盛り込んだ、MEとWEの話でした。
コメント
はじめまして。ブログとてもとてもとても興味深く読ませていただきました。
私はここ2年くらいでファンになった新参者なのですが、最近ずっと気になっていたことがあって…
young foreverのdayバージョンのジャケットの気球なんですが、グク以外の6人しか乗っていないように見えるんです。私の見間違いかもしれないのですが…
色々と検索してみたのですが、このことについての詳細を見つかることができませんでした。
花様年華の一連のストーリー後半からグクがやや孤立していく様子があったり、chackhoだったり曲(stay alive)などもなんだか関係があるような気がして、1人で興奮ともやもやを抱えていたのですが、さこまよさんの”グクがパラレルワールドに居るのではないか”という考察を見て、思い切ってコメントしてみた次第です。
ちなみに、あの気球に乗っている6人のうち5人は左側を見てるんですが、ジンくんだけが下を見ているというのも、何だか気かがりで…
(私の見間違いだったり、既にこれについての何か詳細が出ているのだとしたら、本当にとてつもなくお恥ずかしい話なのですが)
長々と突然すみません。どうしても誰かに話したくて…😭
陰ながら応援しています!次回の更新楽しみにしています。
迷子さん、とても興味深い発見を共有してくださり、ありがとうございます!!
それは本当ですか!?ぜひ、確認してみたいと思います。
もし、何か気が付いたらまたシェアさせていただきますね!!
私はその話は、少なくとも今初めて聞きましたが、何かありそうな気がしますし、
もしそうだったら迷子さんの大発見ですね♪
ご返信いただけて嬉しいです。ありがとうございます。
ここに書かせていただいてから色々調べてはみたものの、特にこれといったものが見つからないので、やはり私の単なる考えすぎかもしれませんね…💦
昨日のライブの演出ひとつひとつに意味が隠されているような気がして、凝視してはあれこれ考えてしまいました。
https://www.joongang.co.kr/article/25037387
この記事に書かれているのですが、今年の6月中旬~下旬にかけて惑星が一列に並ぶ現象と、月食も11月に起きるそうです。
Blue&Grayの月食と日食の映像の映像はこれのことかなとふと思い、おこがましくもまたこちらに書かせていただきました。すでにご存じでしたらすみません。
なんだか少し胸騒ぎがしてしまうようなところもありますが今後の展開が楽しみですね。
さこまよさんの考察、興味深すぎてとても面白く読ませていただいています。引き続き楽しみにしています~!