&TEAMデビュー曲Under the skin MV考察|DARKMOON The Grey Cityの解説も

&TEAM

こんにちは!さこまよ(@SacchanOT7)です。
今回は、&TEAMのデビューEP「First Howling:ME」に収録されているタイトル曲「Under the skin」のMV考察をしていきたいと思います。

&TEAMとENHYPENの関係性についての考察はこちら。
ここで&TEAMのMVやコンセプトについても触れているので併せて読んでみてください!

ENHYPENと&TEAMー縁で世界をつなぐ2つのチームの関係ー
HYBEが手掛ける2つのグローバルグループ、ENHYPENと&TEAMの関係性を深掘り考察。2つのグループの繋がり、MVの関連性、重なるメッセージを紐解き、相乗効果で世界を目指すコンセプトを解説。

今回は、よりストーリー性の強い「Under the skin」MVのExtended.verを考察していきたいと思いますが、まず、ストーリーをより理解するために、DARKMOON The Grey Cityを読むことをお勧めします。
といいつつ、マンガはまだあまりストーリーが進んでいないので、この記事では大まかな設定まで解説します。
また、私は、HYBEのストーリーラインは、実際のメンバーのストーリーとオーバーラップするように作られていると思っているので、ところどころ、そうした実際のメンバーたちの背景も織り交ぜながら書いてみますね。

&TEAMのコンセプト

DARKMOON The Grey city

まず、前提の基礎知識として、&TEAMのストーリーラインである、DARKMOON The Grey Cityの設定をおさらいしておこうと思います。

こちらの動画は、LINE漫画「DARKMOON The Grey city」のオフィシャルストーリーフィルムです。実写版となっており、K、EJ、ニコラス、TAKIの4人が登場します。
この4人は、すでにENHYPENのストーリーライン「DARKMOON月の祭壇」にも登場していますね。

DARKMOON月の祭壇公式Twitterより

解説がありますので分かりやすいです。
彼ら4人が仲間になる過程をオフィシャルフィルムでは描いているのかなと思います。
ENHYPENのDARKMOONの時点では、すでに4人は仲間になっている後が描かれていますので、The Grey CityはENHYPENのDARKMOON月の祭壇より前の時系列ということになりそうです。

DARKMOON official story filmより

最後、赤いフードを被った集団に囲まれていますが、DARKMOON月の祭壇でオオカミ人間はヴァンパイアと戦っているという記述がありましたので、彼らはおそらく、下級ヴァンパイアではないかと思います。

そして、こちらの動画はDARKMOON The Grey Cityの設定と各キャラクターについて、メンバー自身が分かりやすく 解説してくれています。
より、ストーリーに入り込みやすい工夫をしてくれていますね。
動画によると、ストーリーは以下です。

生まれも育ちも違う9人の狼少年が出会い、一つの兄弟になるという物語。
小さな港町グレイビルで起きたミステリアスな殺人事件を追いかける一方、人狼という自分の正体に悩みますが、他の人狼に出会ってから、一つになり共に成長していくという物語。
その中でK(カーン)は、町で悪魔に憑りつかれた子という烙印を押され、避けられてきた人物ですが、狼少年たちと出会うことで自分が人狼ということに気が付き、彼らと兄弟になるキャラクター。

マンガでも、カーンはその体格の大きさや並外れた怪力のため、学校でいじめられています。

&TEAMデビュートレーラー

次に、&TEAMデビュートレーラーから見ていくと、コンセプトがより分かりやすいと思います。

前回のENHYPENとの関係性の記事でも触れましたが、 森を彷徨うオオカミの目線で始まる動画になっています。
これは、&TEAMのストーリーラインを解説しているマンガ「DARKMOON The Grey City」の設定と一致していますね。

そして、坂口健太郎さんのナレーションによると、「東京23区」というセリフがあり、おそらく舞台は日本を想定しているのでしょうか。
&TEAMがまずは日本から世界を目指すグループであることから、アーティストとして世界を目指す&TEAMの物語と、DARKMOON The Grey Cityの物語がオーバーラップする部分がありそうです。

なお、MVで、YUMAがKの名前を呼ぶシーンがありますが、漫画だとKは「カーン」ですが、MVでは「ケイ」と呼んでいるので、MVは&TEAMとしての物語とマンガの物語がオーバーラップする部分があるという認識で見た方がいいかなと思いました。
※HYBE株主向け動画で、HYBE役員が「架空のストーリーを実際のアーティストの物語と重ねることで、よりアーティストに感情移入できる」というようなことを語っていたことからも、私はそのように考察していきたいと思います。

群れを率いる存在「アルファ」

トレーラーでは、ハルアが最後に群れに合流しているようです。
ハルアに伸びる手はKのものだとトレーラーのリアクション動画でK本人が語っていました。
したがって、群れを率いるオオカミ「アルファ」はKです。
「オオカミは平等だ」という坂口健太郎さんのナレーション。
ここで、私が思い出したのは、I-Landで意見を強く言いすぎて周りのメンバーがKに意見を言いづらくなったことをKに苦言を呈する場面でした。
この時、Kくんはショックで涙を流していましたね。
その後、ENHYPENのリーダーを選ぶ際も、最年長のヒスンではなく、ジョンウォンが選ばれましたが、この経験があったからだろうと思いました。
したがって、&TEAMのリーダーも、Kくんは引き受けないだろうなと思っていましたが、やはり、リーダーにはなりませんでした。
しかし、トーク力もあり、パフォーマンス力も高いKくんをメンバーはとても頼りにしているのが見ていて分かります。
チーム内は平等でありながらも、群れを率いる存在が必要です。
それがKくんなのかなあ、と考えました。

FUMAの役割は?

&team debut trailerより

トレーラーの最後で、ハルアが群れに合流し、メンバーが腕を組んで歩き出すのですが、なぜかFUMAだけ腕を組んでいません。
メンバーたちのデビュートレーラーリアクション動画でも「FUMAくんも肩組んで!」という発言があったので、やはり肩を組んでいないのには訳がありそうです。

&team 公式Twitterより。EPコンセプト

FUMAくんはことあるごとに、自分は「チームのSP」だと自己紹介していますが、何か関係がありそうです。
特に「Kヒョン(兄さん)をお守りします!」とよく言っているので、そうした役割の設定があるのでしょうか。
事実、FUMAくんはサブリーダーに抜擢され、落ち着いた性格で、騒いでいるメンバーの横で微笑ましく見守ってくれているような安心感があり「パパ」と呼ばれていたりもしますね。
First howling:MEのコンセプト写真で、FUMAがKのことを守るように腕を回し、しかもメンバー全員の中心に位置どっていることからも、何か重要な役割がありそうです。

Under the skin MVより

また、Under the skinのMVで、FUMAの背景に「CRONOS」の文字があります。ギリシャ神話上の神様の名前ですね。
なお、「CRONOS」は時を司る神(CHRONOS)ではなく、農耕の神だそうで、大戦争引き起こしたという逸話もあります。
ここから、ヴァンパイアと狼人間の大戦争(坂口健太郎がここで亡くなった?)と何か関係があるのかな、などと考えたりもしました。

ハルアの立ち位置は?

debut trailerより

デビュートレーラーでは、ハルアが最後に群れに加わります。
また、メンバーが個別で出演するトレーラーが別で公開されていますが、ビデオカメラで撮影したような画質に、撮影日と思われる日付が入っているのですが、なぜかハルアだけ2種類、他のメンバーとは違う日付になっています。

他のメンバーの日付が「PM03:48 JUL19.2003」であるのに対し、ハルアだけ、以下の日付となっていました。

PM09:59 MAY06.2005
PM01:32 FEB19.2002

こちらも後述しますが、Under the skinのMVでは、ハルアがビデオカメラを撮っており、そのカメラで映像を見返しているシーンもあるのですが、ハルアだけ時間を行き来しているのでしょうか?

Under the skin MVより

なお、HYBEアーティストのMVでよく登場するビデオカメラですが(最近だとNewJeansの「Ditto」)、BTSのストーリーライン「花様年華」でタイムリープをするジンがいつもビデオカメラを回していましたね。

BTS花様年華Prologue MVより

Under the skin extended.ver MV解説

それでは、以上を踏まえたうえでMVを見てみましょう。

坂口健太郎の正体

Under the skin MVより

冒頭で、瀕死の傷だらけの男性が出てきますが、なんと坂口健太郎さんじゃないですか。
彼は、死に際にKにこう伝えます。

そんな顔するな。大人の狼が子供の狼を守るのは当然だ。罪悪感はいらない。(中略)ヴァンパイアから自分の居場所を守ることは人間と共に生きる人生の中で自分の役割を果たすことだ。譲れないものは何なのかよく考えるんだ

おそらく、坂口健太郎はオオカミの群れを率いる「アルファ」であり、ヴァンパイアからKたちを守るべく戦い、敗れてしまったのだと思います。
そして、坂口健太郎の「アルファ」の役割が、この時点でKに引き継がれたのでしょう。

移り変わる背景=時間の流れ

under the skin MVより

冒頭、異なる背景と衣装に身を包んだハルアとKの写真がたくさん挿入されています。これは、速くて良く見えないのですが、制服に身を包んだ姿、学校を背景にした写真もあります。
これは、ハルアとKが多くの時間を過ごしていることを表しているかと思います。
DARKMOONの中でも、狼人間は姿を変えないまま、人間の数倍の時間を生きるとされています。人間界に紛れ込んで生きる狼人間である彼らが、姿を変えないまま、かなりの長い時間を過ごしていることの表れかとも思われます。

年代順に並んだレコードが映り、昔から現代に年代が先に進む様子。
時計の針やカレンダーが進む様子。

これらは、時の流れを表しているのでしょうか。

そして、様々な年代のビデオテープを見返すハルアが意味深です。
その年代は1997年であったり、2001年、2020年までありました。
ハルアは実年齢17歳ですが、1997年というと既に25年以上前。
時系列的に変ですね。

サンシャインシティスクール

なお、Kを呼ぶYUMAの着ている制服と、Kの着ている制服は同じで「サンシャインシティ」と書いてあります。体育館にいるKの背景には「サンシャインシティ ナイトボールチーム」と書いてあります。
ENHYPENのDARKMOONを読むと分かりますが、彼らはENHYPENの通う学校とナイトボールという競技で対戦しており、そこに所属していることが分かります。

しかし、現在出ているDARKMOON The Grey CityでK、TAKI、EJ、ニコラスらが通っている学校はサンシャインシティスクールではありません。
「グレイビル中高一貫校」です。

ここで、このMVのシーンは、4人がさらにYUMAらと出会った後の時系列であることが分かります。

グレイビル中高一貫校

その後、サンシャインシティスクールのパーカーを着たMAKIがアップになり、シーンが変わりますが、着ている制服の胸に「G」と書かれています。
おそらく、これは回想シーンでしょうか。

under the skin MV

学校では、Kはいじめられているようです。

そんなKの様子を心配したYUMAたちが屋上までKを追いかけていきます。
Kは屋上から飛び降りようとしているのでしょうか?
ここで、制服の「G」がはっきり見えます。
おそらく、「G」は「グレイビル中高一貫校」の紋章だと思います。

この学校のシーンのディテールを見てみてください。

MAKIが持っているのはガラケー、TAKIが聴いているのはCDプレーヤーです。
ガラケーもCDプレーヤーも、2000年頃前に使われていたものです。
つまり、グレイビル中高一貫校での生活は、2000年代初頭。
サンシャインシティスクールの時代より前だと思います。

冒頭で、ハルアとKの背景が切り替わる証明写真のシーンがありましたが、MAKIもEJもこのシーンがありました。
ここから、MAKIもEJも、長い時間を人間界で過ごしていると推測されます。

この写真の左下の年代を見てみると、MAKIは「05,13,22」、EJは「2002,11,23」とあります。
サンシャインシティスクールのパーカーを着ている年代は、2022年なのに対し、EJは2002年です。サンシャインシティスクールの群舞のシーンにはEJもいましたので、やはり、彼らは皆狼人間で、姿を変えずに長い年代生きているのかと思います。

コンテナのシーン、ビデオを撮るハルア

Under the skin MVより

シーンが変わり、コンテナのあるふ頭のようなところで9人が走っています。
グレイビルは港町でした。
このふ頭はグレイビルでしょうか?

ハルアはビデオを撮っているのですが、後でこのビデオを見返しているハルアのビデオカメラの液晶のモニターには、「17,05,2001」の日付がありました。

また、グレイビル中高一貫校で図書カードに落書きをしていたTAKIのシーンがありましたが、ボロボロになった本(後述「ファオランの物語」)と、落書きされた黄ばんだ図書カードを見つめるニコラスのシーンも。

グレイビルでの記憶(2000年代初頭)とサンシャインシティでの記憶(2022年:現代)を行ったり来たりしているようです。

プールに飛び込むシーンー花様年華オマージュ

 

高い飛び込み台に上り、プールの水面に映った月をめがけて飛び込むKのシーン。
冒頭の坂口健太郎のシーンを思い出しているK。

水に飛び込むことには何の意味があるのでしょうか?

私はBTSの考察をしていたので、固定観念があるのかもしれませんが、同時に多くのARMYさんたちも口々に言っていたのが、MVのこのシーンを見て、「花様年華を思い出す」というもの。
特に、このプールに飛び込むシーンは、テテが高台から海に飛び込むシーンを思い出しました。
そして、テテが水に落ちるシーンも。
このシーンは、飛び込むことでタイムリープが始まってしまう合図として、花様年華の象徴のようなシーンでしたね。

花様年華Prologueより

花様年華Prologueより

もっと言うと、この、EJがお風呂に潜るシーンも、I NEED Uのジミンを思い出しました。

I NEED U MVより

狼人間が人間より長い年月を姿を変えずに生きる、という特徴があるので、さきほどから述べている時系列の歪みはそれで説明できると言えばできるのですが、このシーンでは、Kが「自分のせいでアルファが死んでしまった」という後悔を持っており、その坂口健太郎が亡くなるシーンを回顧しながらプールに飛び込んでいるので、どうも、花様年華のジン(仲間を救うために過去をやり直している)を思い出してしまい、そこから「Kは過去を変えるためにタイムリープしているのだろうか?」と思ってしまいました。

また、ハルアがビデオカメラを撮っているのですが、これも、花様年華のジンを思い出しました。

Under the skin MVより

BTS花様年華Prologue MVより

ビデオカメラは、ジンがタイムリープを行うごとに失われる記憶を補うために撮影していると考えられますが、個人的にはビデオカメラを通してパラレルワールドと繋がっている、タイムリープの象徴として、ビデオカメラが登場している側面もあると思います。

狼人間である彼らは、正体がばれそうになると生活の場所を移し、点々として様々な人生を生きています。
ハルアがビデオカメラで多様な年代のシーンを映しており、部屋には多様な年代のビデオテープが置かれいるのですが、ビデオテープはすなわち「多様なバージョンの人生」であり、つまりパラレルワールドの象徴であるのかな、なんて深読みしてしまいました。

Filmout MV

BTSのFilmoutのMVでも、ジンがたくさんの扉を開けるこのシーンは、ジンがそれまで過ごしてきたタイムリープにより生じた、たくさんの人生=パラレルワールドの存在を象徴していると考えていますが、そういうことを連想しました。

ただ、これはBTSのオマージュで、特に&TEAMのストーリー上に深い意味があるわけではないかもしれないという推測もでき、正直、どちらなのかよく分かりません。

BTSの花様年華はこの記事で解説しています。

徹底解説!BTS「花様年華」のストーリー
BTSの花様年華のストーリーをミュージックビデオを見ながら解説します。花様年華は子供から大人への成長の過程で経験する葛藤を乗り越え、自分を愛することを学び、成長していく様を表したストーリーです。また、BTS7人のアーティストとしての成長についても関連があります。

ちなみに、Under the skinの振り付けで、時計の針の動きを表している部分がありますね。
その振付が、このシーンの後に出てきます。
これも、時間の流れを意識させる仕掛けとして、象徴的でした。

月に手を伸ばす

この、Kが月をめがけて飛び、月に手を伸ばすシーンは、とても美しいですね。
前の記事で、&AUDITIONのシグナルソング「Final Countdown」のMVで、「月までの距離=デビューまでの距離」が表されていると述べましたが、このシーンは、&TEAMが目標に向けて飛ぶシーンを表しているのかな、とも思いました。
世界を目指すグループですから、月=世界?などと考えたりもしました。

 JOとKの関係

MVでは、JOが水中に潜っていて、Kが飛び込んだ後、 水中でJOと手をつなぐシーンがあります。
生まれた日の月の月齢が1日違いで形が近い、という考察を見てか、Weverseライブでこのことにもメンバー自身が触れていました。

何か、今後のストーリーでも二人の関係性に意味がありそうです。
なお、&Auditionの時から、JOはKをとてもよく慕っており、KもそんなJOが可愛くて仕方ない、というようなシーンがありましたね。

ハルアとKの関係

Under the skinの振り付けで、Kとハルアが表裏一体のようになるシーンがあります。
(Kがハルアの後ろにいる)
このことから、ハルアはよく「僕は裏のお兄さんです」と自己紹介することがありますが、これは、この振り付けから来ています。

MVでも、役割が謎なハルア。MVの冒頭で、レコード店でKとハルア2人だけで踊る振り付けも印象的です。

DARKMOONの解説動画で、「隠れることが上手」と紹介されていましたが、何かに隠れて生きていて、最後に群れに合流することから、Kとの関係において何か特別なものがあり、カギを握っていそうです。

Drunk-DazedのMVと繋がる

前回の記事でも触れましたが、このMVのラストで、なんと、Drunk-Dazedの冒頭のシーンが現れ、ENHYPENのメンバーが登場します。

Under the skin MV

Under the skin MV

Drunk-Dazedでは、ヴァンパイアのENHYPENメンバーたちの誕生日パーティーの様子が描かれています。
誕生日では、動物の血を吸うことを自らに許しているため、MVでも彼らがヴァンパイアになっていく様子が描かれていました。

DARKMOONでは、招待された少女はパーティの場面で下級ヴァンパイアに襲われ危険な目に遭いますが、オオカミ人間の生徒たち(&TEAMデビュー組)に助けられます。

under the skin MV

&TEAMのUnder the skinでは、オオカミ人間であるKたちが少女を助けに行く様子を描いているのだと思います。

これで、2グループの世界線が明確に繋がっていることが分かり、ファンたちは湧きましたね。

なお、この時着ている制服はサンシャインシティスクールのものなので、グレイビル中高一貫校のものとは明らかに違うことが、ここからも分かりますね。

ファオランの冒険

MVの中に出てくる本が気になっています。
邦題「ファオランの冒険」というオオカミの話ですが、あらすじは以下。(ウィキペディアより)

前足に障害を持って生まれたために部族の掟によって捨てられ、ハイイログマに育てられたオオカミの子・ファオランの過酷な運命を描く物語。
「炎の石を賭けた大戦」が終結し、フクロウの世界に平和が戻った後。
最果ての地で生まれたオオカミの子・ファオランは、片方の前足の指先が広がっていたために部族の血統を汚す「呪われた子」とみなされ、掟によって川に捨てられてしまうが、ハイイログマのサンダーハートに拾われ、九死に一生を得る。
ファオランは、育ての母であるサンダーハートやオオメンフクロウのグウィネス、骨ウルフのエドメなど、さまざまな生き物たちとの出会いと別れを繰り返しながら、たくましく成長していく。

部族を守る「聖ウルフ」を輩出する一家に生まれながら、呪われた子として部族を追放されるも、のちに群れに戻ってその本来の役割を果たすようになるファオランは、DARKMOONでいうところのアルファであるカーン(K)の役どころと一致するように思えます。カーンは幼少期、悪魔の子として町の人から忌み嫌われていましたね。

この小説は、DARKMOONを理解するうえでの鍵本になりそうです。

実際のメンバーの人生とリンクさせた物語

under the skin MV

Under the skinのMVで、Kくんがいじめられていたり、HATEを受けていたりという設定そのものが、何かを連想させませんか?

そう、i-Land放送中にKくんが受けていたHATEやアンチ的発言の数々です。
ネット上で多くのKファンが言うように、I-Landの編集はKが不機嫌な表情をしているように見えるところを切り取ったり、NIKIや他のメンバーに強く意見を主張するシーンや、自己中心的なシーンを敢えて多く切り取っているように見えました。
この編集をすれば、編集者自身も、視聴者必ず悪感情を抱くだろうと容易に想像できたはずです。
つまり、I-Landでは、編集でKを落とすように誘導したのではないかと思うのです。
また、グローバル投票では7位で合格圏内だったにも関わらず、「7人目のメンバーのみPD評価」にて選抜される謎システムで、KではなくソヌがENHYPENのメンバー入りを果たします。
また、ソヌは投票でずっと1位をキープしていたのに最終回だけ8位という結果も少し謎でした。

また、Under the skinの歌詞で「誰もが言う普通でいろと 周りに合わせて目立ったりするななんて I don’t care だから僕は僕が僕であると証明」という部分がありますが、これはまさに、I-land放送時にKがアンチに受けていた言葉でもありました。

Under the skinは、Grey cityに沿った物語である一方、Kのこれまでの道のりともオーバーラップするように作られていると思います。
この手法は、BTSの花様年華でも取られており、「ストーリー性」の大切さは、HYBEの株主向け説明動画にてもパンさんや他の役員が語っていたことから、初めから、この展開まで見据えて作りこんで来たのではないかなと勘ぐってしまいますね。

おわりに

&TEAMのUnder the skinのMVを各方面から考察してみました。
DARKMOON The Grey cityと沿ったストーリーになっていますが、それ以外にも、メンバー自身の歩んできた人生とリンクするように作られていたり、BTSやENHYPENのストーリーを知っているとより楽しめるような作りになっていたりと、とても面白い内容になっています。

&TEAMのパフォーマンスのレベルの高さはもちろん、こうした物語を追っていく楽しさもあり、もう目が離せないです!!

次のMVはどう展開していくのか、今からとても楽しみです!

 

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