今回は11/27,28,12/1,2にアメリカのロサンゼルスで開催されたBTSのオフライン公演Permission to Dance on Stage LAの参戦レポートをお届けします!
チケッティングから事前準備、現地入りからコンサートの様子までリアルに記載していきたいと思います。
長くなるので、記事を分割していきますね。
今回は血反吐を吐いた「コロナ禍での渡航編」です。
併せて、アメリカならではの治安対策、会場入場する際の日本とは少し違った対策などについても記載します。
前回の「チケッティング編」はこちら↓
コロナ禍でのアメリカ渡航を決めるまで
まず、このコロナ禍で海外への渡航はとてもハードルが高いことは誰もが容易に想像できます。
大多数の人が、「アメリカで開催」という時点で諦めると思います(;^_^A
私も「いや、まさか行かないでしょ!」と思っていました、最初は。
でも、「まあ、今後のためにチケッティングだけは参加してみるかな~、万が一チケットが取れたらまた考えよう(どうせ取れないだろう)!」というノリでチケッティングに参加してしまったが最後、変に火がついてしまい、どうしてもチケットを入手してみたくなってしまい、ゲットするに至ります。(詳細は前回記事)
しかし、この時点ではまだ参加を決定してはいませんでした。
渡米には、書類上の手続きや、日本帰国至るまでの幾度にも渡るPCR検査に始まる体調管理、諸々の調整など、越えなければならないハードルが山ほどありました。
そして、アメリカはまだまだ流行が落ち着いていない地域。
万が一、向こうでコロナになったらどうするの!?という不安が付きまといます。
更に、アメリカに入国する際はワクチン接種証明書があれば隔離期間がありませんでしたが、日本に帰国してからの隔離期間があります(当初はワクチンを打っていれば10日、オミクロンの影響で14日に)。
まずは身の回りの調整を全力で行い、何とか行ける状況に整えることができましたが、本当に周囲の理解や協力があってこそだと思いました。
出発を決めた段階では、日本ではかなり感染が落ち着いてきていたし、ビジネス関連の渡航であれば隔離期間を短縮するなど、世界的にも「ウィズコロナ」に舵を切り始めていた時期で、世間的にも一時期よりも緩和ムードがあったことも大きかったと思います。(のちに変異株の出現で厳格化)
それでも、私はまだ完全には決心していませんでした。
やはり、向こうでコロナになるのが怖かったし、行ったこともない場所に、こんな情勢で行くのがとても不安でした。
何が決定打だったかというと、やはり、バンタンの2年ぶりのコンサートだということに尽きます。
近づくにつれ、オフラインでARMYに会うことを心待ちにしている彼らの様子を見るたび、「やっぱり私はこの感動の対面の瞬間を見ないといけないのではないか」と日々思うようになりました。
さらに、彼らには兵役というリミットもあります。
もちろん、兵役が終わればまたたくさん機会はあると思いますが、いったん兵役に行けば2年以上はオフラインで会えなくなってしまいます。
来年、兵役前に日本でコンサートができるかも分からない。
その時に自分の環境がどうなっているかも分からないし、それこそ行ける状態ではないかもしれない。
もし日本で開催しても、チケットは抽選で、ファンが増えた今となっては、チケットが取れる保証もない。
また、アミ友さんの言葉でとても印象に残っている言葉があり「推しは推せるときに推せ」という言葉も思い出しました。
決定的に決心をさせたのは、AMAs(American Music Awards)で久しぶりにARMYの前で公演をし、とても嬉しそうな彼らの姿を見て、胸を打たれ、号泣し、やっぱり行かなくてはいけない!と強く思ったことでした。
ARMYになってから、寝ても覚めてもバンタンのことばかり考えていて、リアルの生活で嫌なことがあっても、全てを一瞬にして忘れさせてくれる彼ら。
ARMY繋がりで知り合った友達との出会いも日々、私にとても力を与えてくれていました。
これまでこんなに夢中になったことは私の人生でなかったです。
そんな彼らが一番魂を込めているコンサートに一回は行っておかないと、絶対後悔すると思いました。
家族も最後には「そんなに強い気持ちがあるなら行かないと後悔するよ。まあ、せっかくなら楽しんで行って来たら?」と後押ししてくれたのも、大きかったです。
アメリカ渡航手続き
コロナ禍特有の手続き
アメリカ渡航の手続きは、まずは期限切れ間近のパスポートの更新から始めました。
パスポートがあって初めて、ワクチンパスポート(ワクチン接種証明書)や陰性証明書などの発行ができます。
アメリカ入国の際と、日本帰国の際に必要になる要件等については、直接それぞれの政府サイトで入念に下調べしました。
ネットやSNSに転がっている情報だけだと、日々刻刻と変わる情勢に対応できず、正確性も保証できないためです。
アメリカ入国の情報はCDC (Centers of Disease Control and Prevention) のサイトをこまめにチェックしました。(日本政府サイトには記載がないことが多い)
アメリカ国務省のHPも参考になりました。
(11/8からアメリカ入国にはワクチン接種が義務付けられた代わりに渡航制限を緩和するなど政府の変更あり。)
加えて、渡航するロサンゼルス市政府や、カリフォルニア州政府のサイトもチェックが必要でした。
日本帰国に際しては、厚生労働省や外務省の水際対策のページを参考にしました。
※日本政府のサイトがまずとても見づらい、分かりづらい。CDCサイトの方が英語で記載されていていても100倍分かりやすい、という声がTwitterでもちらほら。100%同意)
必要だった手続きはざっと以下の通り。
- パスポート更新:所要1週間(事前の戸籍抄本などの取得も骨が折れる)
- ワクチン接種証明書の取得(自治体にワクチン接種記録等を郵送):所要1週間
- アメリカ入国時PCR陰性証明書の取得(PCR検査+診察が必要):所要2日
- 日本帰国時のPCR検査+陰性証明書取得予約@アメリカ:下調べにとても時間がかかった。日本政府所定のフォーマットに記載してもらえるところが多くなく、移動も必要で割高。※結果的に日本政府指定フォーマットじゃないところを予約
- CDCサイトに記載のある宣誓書の記入
- ロサンゼルス市政府が義務付けるTraveler’s Form記載
- 日本入国後の隔離管理アプリのインストール
- 日本入国後のハイヤーの手配
- 隔離期間短縮のためのPCR検査予約(14日を10日に短縮するため。のちに変異株出現のため一律14日隔離に変更)
思いつくだけでもこれくらいです。
また、この情報にたどり着くまでの下調べにかなり時間がかかり、Twitterのアミ友さんとの情報共有網がとても助かりました。
例えば、以下のような細かい事項は皆で確認し合い、ソースを共有し合いながら進めました。とても心強かったです。
- ワクチン接種証明書は自治体が出してくれるものでアメリカ入国できるのか?
- アメリカ入国の際の陰性証明書は出国72時間以内ではなく3日以内
- アメリカ及び日本入国の際のPCR検査要件(検体採取方法:Saliva,Nasal Swab、検査手法:RT-PCR法などの用語にやたら詳しくなる)
- 日本入国の際の陰性証明書は政府所定のフォーマットでなくてもいいのか、印刷が必要か
また、一番気を揉んだのが、自分の健康管理でした。
絶対コロナに罹れないし、風邪をひいて熱が出ても搭乗できない恐れもあり、みんなとてもナーバスになっていたと思います。
自分に関しては、11月に入ってから日本も緩和ムードになったため、多く来る飲み会や会合、全ての誘いを断っていました。
出国前のPCR検査の結果待ちはとても胃が痛かったです。
出国前のアミ友さんたちの「陰性でした!!これで無事に行ける!!」というツイートにはイイネを何回押しても足りないくらいでしたね。
コロナ関連以外の手続き
治安対策
なんといってもロサンゼルスはあまり治安が良くないことが懸念事項でした。
治安が良いところと悪いところが入り混じっているため、治安情報は入念に調べ、ホテルはどこに取るべきか、会場までの往復の足はどうするか、などにとても胃が痛くなりました。
在ロサンゼルス日本領事館の情報、ロサンゼルス市政府が推奨しているCrime Mappingなどを参考にしたりもしました。
これは、リアルタイムで、いつどこでどんな犯罪が起こっているかが地図上に表示されます。
特に、会場があるイングルウッドはとても治安が悪いエリアの一つであったため、夜が遅くなる終演後の足の確保は必須でした。
当初、ハイヤーを帰りの片道だけ頼んだ会社から以下のように返答が来たときは血の気が引きました。
したがって、色々Twitterで情報をもらい、HISが運航しているBTSコンサート専用往復送迎の混載バスを予約することに。
その他の手段としては、乗り合いでハイヤーを予約した方が多くいらっしゃった印象でした。
時々、事前予約せずにUber等で動こうとされていた方がおり、混みすぎて配車が何度もキャンセルになり、夜道で待った、という恐ろしい話も聞きました。
この点、私は海外経験も多い方なので身に染みているのですが、絶対に入念に準備し、割高でも、安全をお金で買う選択は必須だと思っています。
銃社会、ドラッグが横行するアメリカでは何が起こっても不思議ではなく、誘拐なんぞされたらおしまいです。
たまたま会場で仲良くなったメキシコ人アミですら、帰りは一人では危ないから複数で行く、と言っていました。
治安に関しては現地在住のアミさんたちが度々注意喚起をされており、中には緊急時対応のためのグループチャットを創設してくれた方も多くおり、その中で同乗者を探したり、一人で行動することの危険さを再三伝えてくださった方には感謝しかありません。
聞く限りでは、事件に巻き込まれた方はおらず、良かったなあと思います。
やっぱり、ARMYは連帯するんだなあ、と深く実感しました。
会場入場関連
その他、治安対策からか、SoFiスタジアムをはじめ、Youtube Theaterでも、Bag Policyがあり、持ち込みできるものとできないものの決まりが厳しくありましたので、こちらの下調べも欠かせませんでした。
まず、かばんは大きさ制限があり、中が見える透明のものでないといけません。
持ち込める物については、SoFiスタジアムのサイトを入念に読み込み、みんなで情報共有しました。
これが私の持ち物シミュレーションです↓
こういった情報も、一人で調べるには無理があったな、と今でもつくづく思います。
連帯するARMY、さすがです。
「ARMY Bombはボム(爆弾)と言わずLight Stickと言いましょう!」という呼びかけには少し笑いました。
次の参戦記事で触れますが、実際は、クリアバッグでさえあれば、あまり細かく荷物は見られませんでした…(;^_^A
おわりに
以上、アメリカ渡航までの事前準備についてお伝えしました。
実際、どのARMYさんもそうだったと思いますが、家族や仕事の調整に、相当の覚悟を持って臨んでいた方ばかりだな、とお見受けしました。
日々胃が痛く、私も不眠になりました笑
そうまでして行くなんて、頭おかしいな~!と自分で笑いたくなる時もありましたが、それくらい気持ちが強くないと、また、英語力や情報収集能力がないと難しかったと思います。
そして、何より、ARMY友達との情報共有なくしては、絶対にたどり着けなかったなと思います。
今回の渡航で、本当に心強い仲間ができました。
今は、「皆本当によくやったよね…!」とお互いを労い合い、戦友のような気分です。
また、渡米中のタイミングで、新型の変異株が出現し、日本政府の急な水際対策の方針転換などもあり、大変不安でしたが、ARMYのネットワークで情報共有を行っており、事前の心の準備などもできたと思います。
次はコンサート当日の記事です!
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